〜デカフェコーヒーとは〜

デカフェコーヒーとはコーヒー豆からカフェインを取り除いたコーヒーです。商品により差はありますが、豆のカフェインを97~99%取り除きます。そのため、一日のカフェイン摂取量を減らすことができます。
〜カフェインを選択する時代〜
皆さんは、カフェインによる作用をご存じでしょうか。カフェインは適切な量であれば、疲労回復効果や集中力の向上、眠気を解消など、日頃の生活の役に立ちます。しかし、カフェインの過剰摂取はデメリットがあるため、注意が必要です。カフェインは、中枢神経系に作用し、めまい、動悸(心拍数の増加)、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの健康被害をもたらすことがあります。実際に、カフェインの過剰摂取により、中毒を引き起こし死亡した例もあるそうです。また、妊婦が妊娠中にカフェインを過剰に摂取した場合は、子どもが、低出生体重児となり、将来の健康にリスクがあると言われています。長期的にカフェインを過剰に摂取している場合は、高血圧の発症、骨密度の低下のリスクがあると言われています。
このように、カフェインにはメリット、デメリットがあります。カフェインはコーヒーだけでなく、お茶や風邪薬、エナジードリンクなどにも含まれています。そのため、私たちはコーヒーを飲む際、一日どのくらい飲むか考えて飲む必要があります。

では、一日のカフェイン摂取量はどの程度が適切な量なのでしょうか。日本では個人差があるとして定められていません。しかし、世界ではカフェイン摂取量が推奨されている国もあります。カナダ保険省、米国食品医薬品機構では、健康な成人で 400mg(コーヒーを3~4杯)、欧州食品安全機関では 3mg/体重 kg/日と推奨されています。コーヒー好きにはなかなか、量が少ないですよね、、、。
私たちKOBE BEANSでは、デカフェコーヒーを数種類ご用意しています。習慣でコーヒーを飲む量が多い方は、一日の一杯または半分を、デカフェに置き換えて飲むのも良いのかもしれません。妊娠中の方、お子様、体質的に合わない方、病気を患っている方、たくさんの人に優しく寄り添える商品だと感じています。ぜひ一度試してみてください。
〜もっと詳しくカフェインレス(カフェイン除去法)〜
カフェインレスコーヒーは実際にはどのようにカフェインを除去しているのでしょうか。方法は3つあります。
①水抽出法(ウォータープロセス)
生豆を水に浸し成分を抽出し、カフェイン分子のみを通さないフィルターで水をこします。カフェインのみが抽出された成分を生豆に戻し乾燥します。
直接生豆に薬品を使用しない安心安全な工程で作られています。
現在この抽出はスイス(SWP)とメキシコ(MWP)で行われています。
メキシコのDescamex社が行うマウンテンウォーター・デカフェ製法は、化学的な溶媒を一切使用せず、安全にカフェイン除去をおこなうシステムを有しています。
②超臨界二酸化炭素抽出
コーヒーの旨み成分をほとんど失わずにカフェインだけを除去する方法です。
容器に生豆を入れてスチームで加湿し、超臨界二酸化炭素(液体でも気体でもない水の密度に近い流体)を投入し循環させます。二酸化炭素を気体に戻し、カフェインを回収して生豆を乾燥させます。有機溶媒を使用せず、二酸化炭素を使用することでより安全性が高く、味や風味がほとんど損なわれないため、現在注目のカフェイン除去方法です。
③有機溶媒抽出法(ケミカルプロセス)
1900年にドイツで開発され化学の力(ジクロロメタン等)でカフェインを除去します。こちらの方法は直接生豆が薬品に触れるため安全性が問題視されています。現在、欧米では流通していますが、日本への輸入は認められていません。
まとめ
カフェインレスコーヒーは安心して楽しめるコーヒーを求める方々に向けてさまざまな方法でカフェインを除去しています。
特に水抽出法や超臨界二酸化炭素抽出法は、化学薬品を使用せずにカフェインを取り除きながらコーヒー本来の味や風味を保つため、健康を気にされる方やカフェインを控えたい方々にもにも安心してお飲みいただけるコーヒー豆となっております。
KOBE BEANSでは、水抽出法や超臨界二酸化炭素抽出法を用いた方法で丁寧にカフェインを除去したスペシャリティーコーヒーの豆を提供しています。